身延山宝物館

宝物館ロビーの展示

身延山第90世岩間日勇法主　「共に生き　共に栄える」

進むも退くも　右も左も　　立ちはだかる障害にさえぎられ

八方塞がりで絶望し　　　自殺しようとするのも無理もない

だが死んでも解決にはならないぞ　死後にはつぐないが出来ないからだ

見よ、君と同じ境遇から　雄々しく立ち上った者がある

もっとみじめな立場から　　見事に再起した人もある

死んだつもりで　　生きることだ

必ず窮通の道がある　　必ず打開の法がある

「共に生き共に栄える―死んだつもりで生きる―より」

今回の展示では、山梨県富士川町にある「虫切り加持」で有名な昌福寺の住職を歴任された、身延山第９０世法主岩間日勇上人の著書「共に生き共に栄える」より厳選した聖語をご紹介しています。

日勇上人は、出来る限り難しい仏教語を使わないで、お釈迦さまの御心と日蓮聖人の教えを話そうと心がけ、終戦直後の世の中に一点の光明をかかげる思いで月刊「光明」を発行し、多くの方の支持を受け、34年間一号も休まず刊行しました。

今回紹介している言葉は、この「光明」の巻頭に毎号掲載されていた「光明言」です。「光明言」は日勇上人が「詩でもなく、歌でもなく、私の折々に覚えた感懐をつづって―」と仰っているように、絶妙なリズムと言葉で、人生の光明となる勇気を下さいます。

この機会にぜひご来館ください。