ポール・ラッシュ記念館

平成24年度企画展「素顔のポール・ラッシュ」　第3期「カンティフェア」が始まりました。

 

 

昭和29年8月22日に「第一回八ヶ岳高冷地家畜共進會」として始まったカンティフェア。

カンティ＝郡、フェア＝祭として、地域の方々と行う新しいスタイルの楽しい農村のお祭でした。

 

第一回はジャージー牛の共進会、赤ちゃんコンクールなどのプログラムが行われ、

当時としては大人数の2,000名の参加者が集い、好評を博しました。

 

第二回からは「皆が休めるお盆に開催を…」という声に応えて、8月14日・15日の二日間で行う

盛大なお祭に発展。クロスカントリー競争や自動車レース、野菜などの収穫物の展示、児童絵画展、

マンドリンクラブの演奏、バトントワリングなど内容も充実し、NHKや雑誌の取材を受けるほどの、

山奥の農村の祭という枠を超えた一大イベントになりました。

 

このカンティフェアは、1973（昭和48）年まで続き、一時中断しましたが、1988（昭和63）年に

清泉寮建設50周年を記念して「ポール・ラッシュ祭～八ヶ岳カンティフェア～」として復活し、現在も続いています。

今回の展示では、第一回から第20回までの、第一期カンティフェアに焦点をあてた展示となっています。

往時の雰囲気を感じていただければ幸いです。

 

ポール・ラッシュ記念センター

学芸員　秦 英水子