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■再開のお知らせ
■企画展「穂坂直光」ミニ解説④ 甘利山の境界争い
■企画展「穂坂直光」 ミニ解説③ 甘利山の歴史
■企画展「穂坂直光」 ミニ解説② 国学や和歌に優れた教養人
■企画展「穂坂直光」 ミニ解説① どんな人?穂坂直光さん
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韮崎市ふるさと偉人資料館

ふるさとの先人に学び、現在(いま)に活かす

登録日:2020/05/07 09:49:35

企画展「穂坂直光」 ミニ解説② 国学や和歌に優れた教養人

カテゴリ 歴史   文化   自然  
【企画展「穂坂直光」 ミニ解説② 国学や和歌に優れた教養人】
 
休館中でみなさんにお見せできないでいる企画展「甘利山に木を植え 心に緑の大切さを伝えた 穂坂直光」
この場を借りて、展示の概要をご紹介していきたいと思います。
(令和2年(2020)6月2日から展示を再開しました)
 
第2回は直光さんの教養深い面をご紹介。
直光さんは明治時代に荒廃した甘利山に木を植え、後世に山の恵みを受け継いでくれた人ですが、国学や和歌に優れた人物でもありました。松尾芭蕉ゆかりの史跡も遺してくれました。
 
【水戸で学ぶ】
少年時代には水戸(いまの茨城県水戸市)で学び、国学を落合直澄から教わりました。
国学とは古事記や万葉集などの古典を研究し、古代日本の思想や文化を明らかにする学問です。
落合直澄(1840-1891)は武蔵国出身の国学者・神職で、幕末から明治にかけて活動し、維新後は出雲大社や伊勢神宮の神官などをつとめました。
 
【和歌に優れる】
明治時代の和歌集『百花園』や『明治甲信風雅帳』などに直光の作品が収録されており、当時の韮崎を代表する歌人の一人でした。
「うえてまだ 年はあさひの甘利山 栄(はえ)ゆくすゑを まつにまちみん」
直光が甘利山に植えた木の成長を楽しみにする心を詠んだ歌です。
年が浅いの「あさ」と甘利山のある旭村の「あさ」、「生える」と「栄える」、「待つ」と「松」、など言葉の意味が掛けてあります。
 
【凩(こがらし)塚 ~松尾芭蕉をしのんで】
韮崎駅から見上げると、目の前の七里岩の先端に平和観音という大きな観音像が建っています。
 
その平和観音の足もとにほど近い市営墓地の入口に「凩(こがらし)塚」と呼ばれる二つの石碑が並んでいます。
 
どちらの石碑にも
「木枯らしに岩吹きとがる杉間かな はせを」
という松尾芭蕉の俳句が刻まれています。「はせを」=「芭蕉」のことです。
 
右の小さい石碑(四角い柱のような形)が江戸時代に芭蕉を慕う韮崎の人々が建てた句碑、左が明治25年に穂坂直光たち有志が再建した句碑です。
 
直光たちは長い年月のうちに元の句碑が失われたことを悲しみ、木枯らしが吹きつける七里岩の先端に再建しました。
句碑の裏側には、再建するまでのいきさつが直光の文章で書かれています。
(その後、昭和40年ごろになって失われたと思われていた元の句碑が発見され、今の場所に並んで立っています)
 
平和観音を訪れた際には、こがらし塚も探してみてください。
 
*次回からは直光さんが木を植えた「甘利山」、その歴史についてご紹介します*